● Work Magic NARAとは
“Work Magic NARA”は、ジャンルを問わずさまざまな業界で活躍する仕事人を奈良に招き、次代のはたらき方について考えるシリーズ企画です。
ゲストの話やトークセッションを通じ、「よい仕事とは何か」「よい仕事をするために必要なものは何か」を探っていきます。1、2ヶ月に1度のペースで開催し、会場となる創業支援施設BONCHI 4FTENよりオンライン配信も行います。毎回異なるゲストと対話する聞き手は、フラワーアーティスト・クリエイティブディレクターの田中孝幸氏。回を重ねながら「はたらく(=生きる)こと」への思索を共に深めて参ります。
多様なジャンルのゲスト×「はたらく」
アート、デザイン、カルチャー、ビジネス、学術など、領域を横断して「よい仕事とは何か」を考えます。今後のゲストは、起業家、クリエイター、伝統工芸職人、研究者、料理人、建築家、スポーツ選手、デザイナー、映画監督などを予定。仕事をする上で大切にしていることや経験の中で培われてきた習慣など、多彩なゲストの「はたらく」をめぐる話を聴きながら、参加者も一緒に仕事やライフスタイルに思いを巡らせ、機智を得る時間を持ちます。また、異なる業界の話に触れることで新たな着想を得て、イノベーションを創出することを目指します。
● Work Magic NARA第2回 開催概要
第2回は2022年1月29日(土)に開催。映画監督の大森立嗣氏を迎えます。
大森監督は、『さよなら渓谷』(2013)では第35回モスクワ国際映画祭コンペティション部門にて日本映画として48年ぶりとなる審査員特別賞を受賞。第43回報知映画賞 監督賞 (2018年『日日是好日』)他、これまでに数々の賞を受賞。最近の作品では、『MOTHER マザー』(2020)、『星の子』(2020)が話題となっています。
父は前衛舞踏家・麿赤兒、弟は俳優・大森南朋。
映画監督という仕事、テーマへの想い、制作秘話から日常の物語まで、フラワーアーティスト・田中孝幸とトークセッションを繰り広げます。映画監督・大森立嗣の眼は「今」をどう捉えているのか。そして「奈良」はどう映るのか…。人間を見つめ、その心を描く作品を多く世に出している大森監督の「はたらく(=生きる)」思考に触れていきます。
・日程:2022年1月29日(土)16:30-18:30
・会場:BONCHI 4F TEN (〒630-8217 奈良市橋本町3-1)+オンライン
・定員:40名(現地参加)
・内容:ゲストの話、トークセッション、質疑応答など
・主催:一般社団法人TOMOSU 後援:奈良県、奈良市
【プロフィール】
第2回ゲスト 大森立嗣/映画監督
1970年、東京都出身。
大学時代に入った映画サークルがきっかけで自主映画を作り始め、卒業後は俳優として活動しながら荒井晴彦、阪本順治、井筒和幸らの現場に助監督として参加。2001年、プロデュースと出演を兼ねた奥原浩志監督作「波」が第31回ロッテルダム映画祭最優秀アジア映画賞“NETPAC AWARD”を受賞。その後、荒戸源次郎に師事し、2005年「ゲルマニウムの夜」で監督デビュー。
第59回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門、第18回東京国際映画祭コンペティション部門など多くの映画祭に正式出品され、国内外で高い評価を受ける。「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」(2010)では第60回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式招待作品に選ばれ、2010年度の日本映画監督協会新人賞を受賞。「さよなら渓谷」(2013)では第35回モスクワ国際映画祭コンペティション部門にて日本映画として48年ぶりとなる審査員特別賞を受賞。「さよなら渓谷」「ぼっちゃん」(2013)で第56回ブルーリボン賞監督賞も受賞。
また「日日是好日」(2018)では、第43回報知映画賞監督賞を受賞する。「MOTHER/マザー」(2020)で第75回毎日映画コンクール、日本映画大賞を受賞、「星の子」(2020)では、第30回日本映画批評家大賞を受賞。
その他の映画監督作として「まほろ駅前多田便利軒」(2011)、「まほろ駅前狂騒曲」(2014)、「セトウツミ」(2016)、「光」(2017)、「母を亡くした時、 僕は遺骨を食べたいと思った。」(2019)がある。
<代表作品>
聞き手 田中孝幸/フラワーアーティスト、クリエイティブディレクター
大学卒業後、出版社勤務を経て独学で花の世界へ。花卸市場勤務時にベルギーのアーティスト:ダニエル・オスト氏と出会い、世界遺産などの展示で協働後、独立。花・植物などの自然要素を表現ツールの中心に据え、文脈を重視したコンセプチャルな作品は多方面で好評を得る。作品制作、空間デザイン、クリエイティブディレクションなどを中心に、国内外企業とのコラボレーション、地方自治体プロジェクト、雑誌連載など多岐に活躍。代表作には、東京の様々な街を舞台に花を生け、独自の花世界を紡ぎ出した婦人画報での連載『東京百花』など。